2024年度国際科ニュース
2025/2/21 Farewell Ceremony for 3rd Graders 2024
国際科3年生37名が卒業を迎える時期となりました。
専門学科である国際科を自ら選び、それぞれの目標にむかい、仲間と切磋琢磨しながら
大きく成長した3年間でした。4月から新たな道を歩み始める3年生との別れはさみしいですが、
本日、国際科1,2年生の生徒たちで、3年生へ向けたFerawell Ceremonyを行いました。
ICC(International Cross-cultural Club)に所属する国際科の生徒たちが準備してくれた企画
を3年生と一緒に楽しみました。最後には、涙を流す3年生も数名いました。
学年の枠を超えた国際科の強い絆を感じられ、温かな雰囲気の会を送ることができました。
2025/2/13 国際科2年生 多文化共生ワークショップ実施
東京外国語大学「国際理解教育サークルくらふと」に所属している、8名の学生の方々をお招きし、
ワークショップを主催していただきました。
今回は、日本で暮らす「外国につながる子ども」が置かれた状況をワークショップを通して疑似体験しました。
多文化共生の中で、誰もが安心して暮らしていくためにどうしたらよいか。自分にできることはなにか。など各グループで
意見交換をしました。
「多文化共生とはなにか」との問に、「自分が正しいではなく、コミュニケーションが大切。」
「自分の常識がいつも正しいとは限らない。今まで知らなかったことを拒絶するのではなく、互いに理解し合うことが大切なのでは。」
「相手を受け入れるばかりではなく、自分を理解してもらう積極性も必要だと思う。」など様々な回答がでてきました。
正解は一つではないこの問いに対して向き合い、考える姿勢は、多様化する国際社会を生き抜く生徒にとってよい経験になったと思います。
2024/12/10 国際科1・2年生 ミャンマーワークショップ実施
ベトナム・ミャンマー教育支援学生団体「JUNKO Association」に所属している、明治学院大学の学生さんを5名お招きし、
ミャンマーに関してのワークショップを主催していただきました。
1年生は、初めてミャンマーについて学ぶ機会となりました。ミャンマーの情勢や、文化、宗教観などを学び、現地ミャンマーで日本文化に関心を持ち、
これから日本語学習を始めようとしている学生へ向けて絵葉書を書きました。
国際科1年生の生徒たちは、初めて触れるミャンマー語を使って、日本文化を伝える絵葉書作りにチャレンジしました。
2年生は、今年度2回目のワークショップになりました。前回に引き続き、ミャンマーの情勢や政治状況について学び、
さらに現地で行っている日本語教育についてのお話を伺いました。
また、日本語を学ぶ子どもたちのモチベーションや達成感の向上を目指す企画の1つとして、日本語とミャンマー語を交えたお手紙の作成と
メッセージ動画の撮影に取り組みました。





2024/10/4 国際科1年生 国際理解講演会「平和について考える ー Ukraine ー」
10月3日(木)ウクライナ、ドネツク州出身であるオクサーナ・ピクスノヴァ様がご来校くださいました。ウクライナの歴史や魅力をお話しいただいた中で、ウクライナと日本の間にある多くの繋がりを知ることができました。また、2022年2月24日から現在もなお続くロシアからの侵攻、そしてその攻撃によるウクライナ国内の被害状況をお話しくださいました。
【 生徒たちが気づいたこと、考えたことの一部を紹介させいただきます。】
●核をなくそう。という口だけのことでは何も解決できない現実に気が付いた。
理想だけを言うのではなく、興味を持ち、受け身や他人事と思わず、わずかでも自分にできることは実行に移していきたい。
●平和についてディスカッションをしたが、現実味がなく考えるのが難しかった。理想というのはいくらでもあるが、本当に可能なことなのかを考えることが大切だと感じた。
●講師のお言葉に世界の繋がりを認識したうえで、正しく明確な常用を正確に知ること、政治関連のことに関心を持つことがとても重要なのだと思った。
●ニュースや記事などで見るより実際に体験した人のお話を聞いき、自分が知っていたことよりもさらに深刻な状況であることを知った。
ただこうなればいい。という理想だけではなく、より現実的に考えるべきだと思った。
●オデーサ市と横浜市が姉妹都市ということを初めて知った。自分の住んでいる場所のことも詳しくわかっていないのに、平和について考えるのは難しいと思いました。
もっと世の中のことを知る必要性を感じた。
●グループディスカッション、平和とはなにか。話し合ったが、一言では言い表せず、とても複雑だと感じた。
口で言うことは簡単だが、実現する未来ははるか先か、あるいは来ないと思ている。
それでも世界が平和に少しでも近づくために、一人ひとりが我慢と協調の意識を持つべきだと感じた。
2024/9/30 オーストラリアからの日本研修旅行受け入れ
9月30日(月)~10月5日(土)オーストラリアのシドニー近郊、オランパークアングリカンカレッジから28名の中高生が来校し、国際科のみならず普通科、スポーツ科も含めて交流を深めました。また、ホストファミリーをお引き受けくださった家庭では、より強い絆を築くことができたようです。最終日には抱き合って泣きながら別れを惜しむ姿も見られました。
9月30日(月) |
ICCとの交流、ホストファミリーとの対面 |
10月1日(火)~3日(木) |
午前中:日本語の授業 午後:1~2年生の通常クラスに2名づつ参加 |
10月4日(金) |
東京観光 |
10月5日(土) |
登戸駅集合、その後箱根へ |
(感想の中から主なものを紹介します。)
・英語をコミュニケーションの手段として使うことができた。 ・楽しかった。
・異文化理解が進んだ。 ・世界に目を向ける良い機会となった。
2024/9/24 高大連携 東京外国語大学の学生による国際理解ワークショップ
9月24日(火)国際科1年生対象に東京外国語大学「国際理解教育さーくるくらふと」さんによるワークショップを開催しました。内容は南北問題を理解するための貿易ゲーム。紙やハサミなどグループによって限られた資源を与えられ、それでどれだけの製品を作り、利益をあがられるか。このゲームを通して、資源や技術に格差が生まれてしまっていること、それを克服するのは簡単ではないこと、どのような支援が必要なのか、など多くのことを考えることができました。
2024/8/21 Stanford e-Kawasaki 表彰式 in U.S.A.
川崎市が共同開催をしているスタンフォード大学国際異文化教育プログラム (SPICE) のオンライン教育プログラム「Stanford e-Kawasaki 2023-2024」にて最優秀賞を受賞した本校の国際科3年の生徒1名が、スタンフォード大学の表彰式に招待され渡米しました。表彰式では生徒の研究発表も行われ、素晴らしいプレゼンテーションを披露し賞賛されました。
在サンフランシスコ日本国総領事館のHPでも紹介されています。以下のリンクをご覧ください。
https://www.sf.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/24_0806a.html
SPICE(Stanford Program on International Cross-Cultural Education)のHP掲載の関連記事はこちらをご覧ください。
https://spice.fsi.stanford.edu/news/kawasaki-citys-centennial
2024/8/14-26 2024年度 国際科2年生 「オーストラリア海外研修」
「世界へはばたく第一歩!」
2024年8月14日から26日の13日間、国際科の一大イベントであるオーストラリア海外研修に行ってまいりました。コロナウイルス感染拡大も心配されましたが、数年ぶりに39名全員で参加を実現することができました。
不安と期待が入り混じった中、多くの先生方に見守られ、羽田空港を出発しました。生徒たちは、現地の空気、人々、文化を肌で感じ、教室では学ぶことができない数多くのことを経験することができました。
【生徒の感想】
・なにもかも違う環境、初めてだらけのことで最初は不安だったが、オーストラリアにいる人々は人があたたかく優しかったので過ごしやすかったし、話しやすかった。毎日素敵な思い出が出来てとても価値のある体験をしたと感じている。そしてなによりまた行きたい、もっと英語を話せるようになりたいと思うことが出来た。
・オーストラリアに行く前にしていた慣れない土地での生活の心配は必要なかったと言えるくらい本当に楽しく一生忘れられない思い出になった。最初は授業で習っている英語と、現地の人が話す英語の発音が少し違って驚いたけど、話している最中私がたくさん聞き返しても、辿々しい英語を話しても、嫌な顔せず明るく話してくれた人が多かったので緊張せずに会話を楽しめた。正しい文法で話さないと絶対に意味が伝わらないということはなく、話したいという気持ちや意欲があれば人と通じ合うことができるということがこの研修での大きな発見だった。
・この研修を通して、英語を学ぶだけではなく異文化もたくさん学べた。学ぼうとするきっかけになった。オーストラリアに行き、違いに気づくことで行く前までは知らなかった、日本の文化に改めて気づくことができた。1週間だけでも話せるようになって、聞き取れるようになった。全部が理想的で幸せすぎる2週間だった。クラスのことが大好きになった。
・最初は不安しかなかったけどだんだん慣れて最終的にすごくいい経験になったし帰りたくないくらいホストファミリーと友達、オーストラリアが大好きになった。必ずまた会いに行きたい。
・本当に素敵な出会いしかなくて、どの思い出も絶対忘れない思い出で本当に国際科に来てよかったなと思いました。コミュニケーション能力はもちろん自分で考えるという自立の力も成長できたのかなと思います。いつかまたバディやバディの友達、オランパークの子、ホストファミリーとあえたらいいなと思います
・ホームステイはとても楽しかったけれど、自分の英語力の未熟さを知った。英語を勉強しようというモチベーションが上がった
・ずっと緊張していたが臆することなく会話をしよう、したいと思えたのはオーストラリアで出会ったみんながとても親切でフレンドリーだったからだなって思う。みんなが積極的に話しかけてくれることがすごく嬉しくて、会ったばかりなのにみんなの友達の輪にまぜてくれて楽しく毎日を過ごさせてくれた。ホストファミリーもみんな優しく明るくて、オーストラリアならではのことを見せたり教えたりしてくれた。本当に短い間だったけど、たくさんの経験ができたと思う。オーストラリアの景色を見て、色んな子と話して、遊んで食べて、新しいことばかりの毎日で、自分の生きている世界がすごく小さかったなととても感じた。自分の知見を日本だけで終わらせてしまうのは本当にもったいないと思えた。この経験を得て、もっと視野を広くして沢山のことをもっと経験したい、いろんな所へ行きたいと思えるようになった。考え方も在り方も良い意味で変えられた忘れられない研修になった。必ずまたこのみんなでオーストラリアに行きたいです!
・オーストラリア研修は,自身の初めての海外となりましたが,日本と違った常識を知ったり,多くの人とコミュニケーションをとれたりして非常によかったです。中でも,日本では,人口のほとんどが一つの民族で構成されているのに対し,オーストラリアでは町を歩いていても色々な言語が聞こえてくるなど,異文化共生が実現していたことに驚きました。町並みや習慣,暮らしなど日本との違いも感じながら,思っていたよりも共通点が多かったことにも驚きました。この経験を自分の日本での生活,考え方にいい影響が起こせたらよいと考えています。
2024/7/22 1年生 ユニセフハウス訪問 ~国際協力について学ぶ~
夏休みに入ってすぐの7/22(月)、国際理解教育の一環として品川にありますユニセフハウスを訪問しました。生徒たちは4グループ分かれ、ボランティアのガイドの方々と共に施設内を見学しました。ネットで瞬時にさまざまな情報を得られる時代ですが、世界の子どもたちが置かれている困難な状況を情報として知るだけではなく、展示物に触れ、実感し、体験的に学びました。多くの生徒たちにとって、世界が抱える課題を自分事として考える機会になったと考えています。この訪問を通して得られた「気づき」を後期から始まる探求活動に活かしてほしいと考えています。
2024/6/27 国際理解講演会「命の尊さ・教育と平和の大切さ -RWANDA- 」
NPO法人ルワンダの教育を考える会の理事長・永遠璃マリールイズ氏による命の尊さ・教育と平和の大切さの講演会を行いました。
ルワンダの歴史や自身の経験をもとに行われた講演会はとても貴重なもので、生徒の心に響く内容でした。
2024/6/5 ウガンダの子ども達とのオンライン交流
国際科3年生が、アフリカのウガンダにあるIN NEED HOMEの子ども達と、オンラインで交流を行いました。
お互いに英語で自己紹介や好きなものや特技を紹介し合い、日本からはクイズやダンスや演奏などを披露して楽しんでもらいました。ウガンダの子ども達はたくさんの夢をもっていること、ビートボックスが人気で素晴らしい腕前なことを知りました。子どもたちの笑顔を見て、遠いアフリカが身近に感じるあたたかいひと時でした。このオンライン交流後には、手紙の交換をしています。
2024/5/30 国際科特別講演会「国際協力から見えてくるもの」
NGO ゴスペル広場代表、ジェントル・奈々子さんと、ゴスペル広場と共同で運営しているUNITY HOUSE UGANDAのスタロン・ルゴンダさんがウガンダから来日してくださり講師としてご来校くださいました。
スタロンさんからは、ウガンダで深刻な問題となっている貧困問題や貧困が要因となり生まれてしまうストリートチルドレン、その子どもたちが直面する命を脅かす現状についてお話していただきました。
【生徒たちの感想の一部を紹介します】
・講師のジェントル・ナナさんは、私たちと同じ高校生の時にアフリカに興味を持ち、実際に活動をされていたことに驚きました。私はまだ興味のある国や地域もなく、行動に移すことも難しい現状です。まずは「目標を持つこと」を意識したいと思います。NPOゴスペル広場が行っている「奨学金プロジェクト」の取り組みのお話を伺い、感銘を受けました。
・ストリートチルドレンや孤児たちに必要なのは、学力や技術を身に着け、できること増やすだけではなく、「愛されている」ことを実感することだ。というお話が印象的でした。学校に行けることはあたり前ではなく、学校に行けて家族もいる環境は恵まれていることなんだと思いました。学校へ行きたくない…などわがままを言ってはいられないと思いました。
・寄付して終わり。ではなく、寄付をした側にも責任がある。という言葉が心に残りました。よく調べずに寄付をすると、知らぬ間に悪徳孤児院など悪いビジネスに加担してしまうこともあると知りショックを受けました。講師のジェントル・ナナさんのように実際に現地まで行って、自分の目で見て調べて寄付活動をするかどうかを決めることが大切だと思いました。
・ウガンダの実態がとてもリアルにわかりました。ウガンダでストリートチルドレンを保護しているUnity Houseの方々の活動内容を知ることができ、国際協力のあり方について学ぶことができました。支援者が上に立つものではなく、寄り添って同じ目線にたつことが大切だと感じました。人種や国境を越えた繋がりがもっと広がればいいと思います。ゴスペルはそのためにすごく貢献していると感じました。
・今回の講演から学んだこと、初めて知ったことが多く、私たち高校生に何ができるかを考えました。まずは現状を知り、そのことを知らない人たちに私たちが伝えていくことが大切なのかなと思いました。知る人が増えたら支援してくれる人も増えるのではないかと思い、国際的な問題として多くの人に考えてもらえる機会になると思いました。
・貧困に苦しむストリートチルドレンが自分の命を守るために逃げながら生活しなければいけないことや、生きるために盗みなど犯罪に関わらざるを得ない実態は私の想像をはるかに超えるものでした。ストリートチルドレンは、家もなく、居場所もなく、学校は自分で稼いで通わなければならない。だが、学費が高いため学校に通えないことのほうが一般的。神様からの奇跡を待つことしかできない生活をしていることに胸が痛みました。私には家族もいるし、習い事までできている環境に感謝しながら自分にできることを一生懸命に取り組みたいと思います。一人でも多くの人が救われ、すべての人に平和が訪れることを願っています。
2024/5/31 ALT交流会
ALTを10名本校へお招きし、国際科1年生と3年生が交流をしました。
1年生は、10班に分かれ各自が作成したスライドを用いて”about us”について英語で発表を行いました。にぎやかな雰囲気でどの班も活動している様子でした。約1時間、英語だけで会話をする貴重な経験となりました。
3年生は、探究活動で取り組んでいる各グループのテーマについて海外の現状を知り、取り組み状況などについてALTの先生方からお話を聞きました。
どちらの学年にとっても学びの多い交流会となり、ご来校くださったALTの先生方に感謝申し上げます。
2024/4/10 第23回橘高校国際科英語スピーチコンテスト
4月10日(水)5・6校時、第23回橘高校英語スピーチコンテストが開催されました。前年度末にESⅠ(昨年度1年生)、ESⅡ(昨年度2年生)の授業で全員が発表をし、その中から選ばれた各4名づつ、合計8名が本コンテストに出場しました。平和、多様性、感謝、ソーシャルメディア、命・・・等々多様なテーマについてそれぞれが自分の考えを堂々と発表しました。何気なく生活していると見過ごしてしまう小さなことに光を当て、聴衆の心を捉える立派な発表でした。日頃から鍛えた英語力も十分に発揮し、新入生の良き目標となりました。最優秀賞「The Power Bugs Have 地球を支えるヒーロー」(2年女子生徒)、優秀賞「Taking Back Our Lives 私達の人生を取り戻そう」(3年男子生徒)を受賞した2名が本校代表として神奈川県英語スピーチコンテストに挑戦します。
2024年度入学生 国内語学研修
2024年4月18日~4月20日、2泊3日で静岡県にあるLanguage Villageへ国内語学研修に行ってきました。
入学後、一週間ほど経っての宿泊行事だったこともあり、生徒たちは緊張をしている様子でしたが、研修施設内のAll Englishでの環境にも臆することなく取り組む姿に、生徒一人ひとりの高い志を感じました。
参加した生徒たちの感想を一部掲載させていただきます。
・何かにチャレンジをし、失敗を恐れずに続けていくことを頑張った。
・英語は好きだけど英語で会話することに躊躇してしまっていたが、語学研修では躊躇せずに自分の伝えていことを英語で話す事ができた。
・授業や先生方とのかかわりを通して、わからなかった英単語の意味を理解したり、こういう時にどう言ったらいいのかなど様々な発見をすることができた。
・日常会話の中で自分が発した言葉の文法ミスにすぐ気が付けるようになりました。質問をつなげて一つのことに対して長く相手と話せるようにもなりました。
・表現力。研修に行く前は自分の意見を発信することにすごく抵抗があったし、どうやって伝えようかなと構成を練ることもむずかしかったが、研修を通して少し抵抗がなくなって自らいけるようになった。
・今までは英語で話すことに抵抗があり、英語で話そうと思っても会話が続かなかったりしていたのですが、今回、国内語学研修に参加したことで前よりも英語で話すことに自信がつき、発音も気にするようになりました。